あさぶろ日記

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子供の世界の話。

何のことはないんだけれど、ここ最近、よく子供と話す。というか、子供の話を聞いている。

それは自分の子供のことではなく、子供の友達だ。

学童で息子がよく一緒に遊ぶ一歳上の子とか、息子と同じ保育園だけど今はクラスが違う同級生とか、下校の時に息子が一緒に話しながら帰るクラスメイトの子とか、だ。

つまるところ、小学生のそれも低学年の男の子の話を聞く機会が多いのだ。別に、私から率先して会話をしようとしているわけではない。息子を迎えに行ったタイミングとか、息子が帰り支度をしている間とか、そういう何気ない時間で、向こうから話しかけてくる。彼らの心の中は分からないけれど、それでも傍目には、一点の曇りもないような、そんな無垢のような無邪気のような表情で、必死に喋ってくれるのだ。

よく息子を迎えに行くので、私の顔を覚えてくれているのだろう。だから、「あっ、〇〇(息子の名前)の父ちゃんだ」と言って話しかけてくれる。私は、今となっては(昔はそれなりに居たはずだけれど)友達が居ないので、そうやって話しかけてきてくれるのが、ちょっと嬉しい。まるで友達のように。

家族を除いて私と話をしたがる人というのは、今では、仕事の依頼かクレームか問い合わせか、そういう利害が絡んだものしかないからだ。言い方は悪いが、他愛もないような取り留めもないような、他人からのそういった純粋な雑談なんてのは、私の普段の生活に無い。だから、そういう話を、こちらの都合も考えず、強引に長々と、話してくれるのは、嬉しい。私は、そういった話にただただ相槌を打って聞くだけだけれど、ホッコリするのだ。

そして、嵐のような時間が過ぎて、はたと息子と向き合う。ああそうか、彼らと同じように、息子も素直でまっすぐで、純真なんだ。もちろん、物心ついて色々悪知恵も蓄え始めているだろう。ただそれは成長とも言える。この子はこの子で、世界を広げている。まだ、曇りのない目で、世界を見ている。綺麗で輝かしい部分も、目を覆いたくなるような部分も。

「サンタさんって、すげえよな。だって中古でも新品でも何でも揃えてくれるんでしょ。プレゼントあげる子供もたくさんいるからお金もたくさんかかるのに、本当にすごい」

そう真顔で言う息子。成長もしているけれど、まだまだ子供。この新芽のような時期は、今しかない。大切に時間を過ごそうと思った。