あさぶろ日記

note のほうに書いている記事を保管しているだけです。

セルフロックダウンをして思い知った話。

1ヶ月か2ヶ月に一回、実家に帰っている。

私の父はすでに他界しているが、母は健在だ。そして、母(分かりにくいので以降は「バァバ」と呼ぶ)は大の子供好きなので、私にとっての帰省する目的は、我が子たちの顔をバァバに見せに行く、と言う方が正しいかもしれない。

加えて、私が住んでいる埼玉の町から、実家のある群馬の片田舎までは、高速を使えばクルマで1時間程度で行ける距離なので、そこまでハードルは高くない。

そういった理由で、少々頻繁かもしれないというのは重々承知の上で、ちょくちょくと田舎に顔を出しに行く。

しかし、先般のパンデミックの世情が悪化して、国内では何やら第七波だとか何だとか言われ始めていて、さすがにそういう帰省というのも控えたほうがいいのかな、と思い始めていた。ただ、バァバが子供好きであるのと同じかそれ以上に、うちの子供たちもバァバのことが大好きでたまらないようで、会いたくて仕方ないという状況だった。

バァバも還暦を過ぎているし、当然に高齢者の部類に入るので、やはり感染は避けたいところ。実家は田舎ということもあって、家族以外の他人と触れる機会は全く無い。そう考えた時に、もしこの時期に帰省するのであれば、まずは、我々家族が健康でいることが前提。保育園や学童保育は正直かなりの「密」な状態なので、個人的にはそこからの感染リスクは高いと考えている。

であれば、我々がやるべきこととしては「セルフロックダウンかな」ということを妻と話し合って、ちょっと実践してみることにした。

基本方針はこんな感じだ。

週末にバァバに会いに行くとして、
今週の頭から、こんなふうに過ごすことにした。

・子供たちは保育園も学童保育もお休み。
・家族以外の人とは直接は会わない。
・朝昼晩の食事は、外食せずになるべく家で。

…と、文章ではサラッと書いてみたけれど、本当に今週は辛かった。

何が辛いって仕事だ。人と会わないのは別に以前からそうだし、家に冷凍食品や備蓄品も割と多いので食事も苦ではない。けれど、仕事に関しては話が変わってくる。

私は基本的には家で仕事をしているので、子供たちが保育園や学童を休むとなると、子供の面倒を見ながら働くことになる。妻も、毎日ではないが出社しなければならない日もあるものの、出来るだけ家で仕事をする日を増やしてもらって、お互い協力して今週を乗り切る。

上の子(息子)は大のゲーム好きなので、放っておくとずっとゲームをしているもんだから、「ゲームをやるのはいいけれど、せめてその分だけ勉強をしてからにしてくれ」とルールを決めて、夏休みの宿題をガンガン前倒しで終わらせてもらうようお願いした。

ある程度は自分で取り組んでくれるのは良いが、難しい(と判断した)問題にぶち当たったり、集中力が切れた瞬間になったりすると、途端に話しかけてくるので結構キツかったりする。

下の子(娘)は一人遊びが得意なので、人形遊びとかお絵描きとか黙々とやってくれる。テレビも集中して長い時間観ていてくれるので、手はあまりかからない。

ただ、さすがに飽きてくると親に対して色々なことを要求してくる。今回は、「何か面白い動画を見せてくれ」というリクエストがあったので、きゃりーぱみゅぱみゅのミュージックビデオをひたすら流すということをしてみた。きゃりーちゃんの可愛い容姿とリズミカルな歌、何とも言えない独特の世界観が、可愛いもの好きの娘の興味関心のツボに妙にマッチしたらしく、効果覿面で彼女はそれらの動画を食い入るように観てくれた。

しかしながら、やはり息子も娘も、どういうわけか、こっちが集中して考えたい作業を行なっている時とか、打ち合わせしている時とか、「今はちょっとやめて」というタイミングに限って、割り込んでくることは避けられない。

それから、前回記事に書いたのだけれど、息子が「夏休みらしいことをしていない」と嘆いていたのが可哀想だったので、自宅の庭で子供用のプールを用意して遊んでもらったりした。そこまで広くはない庭だけれど、小学生低学年と保育園児が遊ぶくらいには十分なサイズのプールで、二人も楽しそうに水遊びをしていた。今週前半は特に暑い日が続いたので、とても気持ち良さそうにしていた。

ただ、やはりそういう時も、全く何も見ずに放置するということは性格上できなくて、無茶な遊びをしていたり、近隣の家に水しぶきがかかりそうになっていたりすると、そこは静止するようにして、ほぼ休みなく注視はしていた。プールから上がって冷えた体の子供たちを、少し温かいシャワーを浴びさせてあげたりもしていた。

そういったコマゴマしたことをこなしていると、当然ながら、全く仕事は捗らない。

なお、妻も家で仕事はしてもらっていたりする日はあるものの、妻の方の仕事は打ち合わせが頻繁にあるので、物理的にというか子供を見ながらというのはかなり難しい状況。そうすると、比較的個人作業の仕事が多い私の方で対応する必要がある。

子供たちと四六時中べったり過ごしていると、全くと言っていいほど自分の時間などは無い。一息つくことが何故かできない。家で食べるご飯ばかりで、買い物も極力控えているものだから、気分転換もあまりできないからだろうか。ストレスも溜まってくる。外に出ていないはずなのに、夕方にはクタクタに体も心も疲れている。言い訳であることは承知の上で、ここ1週間noteを更新できなかった理由もここにある。愚痴ばかりで申し訳ないが、とにかく大変だった。何もできなかった。今週は、仕事として進捗らしい進捗は全く稼げなかったと言っていい。このパフォーマンスが続くなら、いつ肩たたきされてもおかしくないのでは?という不安さえある。ちょっと愚痴りすぎた。失礼。

そんなこんなでやっと迎えた週末。仕事終わりから高速を飛ばして、金曜の夜に実家に到着。バァバに子供たちを会わせて、私も妻もバタンと横になる。いや、本当に、今週は長かった。祝杯をあげたい気分である。

良かった良かった。


と書いて終わりにすれば済むかもしれないけれど、もう少しだけ考えてみた。

セルフロックダウンをしてみて一つ思ったことは、私というか私の家族は、条件的に非常に恵まれた環境にあるなということだ。

私たち家族は埼玉のそこまで栄えていないところに住んでいるということもあるので、クルマ移動ができる。私も妻も、職種的には、ある程度は家での仕事が可能だ。そういったわけで、可能な限り人との接触が避けられる。僻地というわけでもないからお店等はそれなりにあるので、もし備蓄した食料が無くなってもすぐに買い出しにも行ける。

バァバも子供が大好きだし、それに過保護であるので子供が危ない目に遭う可能性も低い。そのため、バァバに任せていれば安心できることから、実家に居る間は、私も妻も少しリラックスして居られる。

これらは条件的には、めちゃくちゃ有難いものなのだと思い知った。決して自分のこの状況は「当たり前」ではないのだ。改めてそう思った。

世の中には、家で仕事ができない外勤の仕事をされているケース、都会に住んでいることで大勢の人と接触する機会が避けられない生活をしているケース、逆に付近にお店が無いような場所に住んで生活をしなければならないケース、色んな事情で親や親戚等を頼ることができないケースなど様々あるだろう。

そういったケースは、こういった現在のパンデミックの世の中で子供を育てるといったことを考えた時、かなり大変な状況にあるのだろうと思った。おまけに連日恐ろしいほどの夏日だ。外に出るのだって大変だし、体力を持て余した子供たちと一緒に、一体家でどう過ごしたらいいんだという感じにもなるだろう。

他方で、恵まれた状況にあるくせに、たかだか1週間程度で「大変だ大変だ」とヒーヒー言っている自分が、なんとも恥ずかしく感じてくる。ここまで長々と書いておいて申し訳ないが。

そしてもし、この状況が「当たり前」の世の中になるのであれば、そうでない世界を知っている我々親世代にとっては虚しい気分もあるけれど、子供たち世代にとっては、紛れもなくスタンダードなものなのだ。

その上で、我々も、過ごし方や生活の仕方を見直したりしていくのが大切なのかもしれないと考えている。マインドチェンジも視野に入れて、生きるということをしていかないといかないのかな、と。

例を挙げれば、

  • 人と会うのが難しい中で、会うために最低限やらなくてはならない(やっておいたほうがいい)策は何か。
  • 家で仕事をする時に、どうすればパフォーマンスが上げられるか。それが小さい子供が居て家でその面倒を見ながらの場合に、どのような手段をとればより効果が高まるのか。
  • リスクを考えて他人との接触をゼロにするのも一つの方法だけれど、子供たちが将来、友人や知人との交流をしていく場面では恐らく正しい選択肢とは言えない気もする。であれば親としてそのサポートは何ができるか。できないのか。する必要もないのか。
  • 自分はもう大人だからいいが、子供の未来は大事だ。何でもかんでも先回りする必要は無いが、最低限、親として出来ることは何か。
  • 同時に、親としてではなく自分個人としての人生もまだ続くのでそれも豊かにできるに越したことはない。そのためには、どのような選択肢を取ればよりベターなのか。

ガラリと変える想像ができないのなら、足元の努力で地道に改善と創意工夫を重ねていくことでも、この「当たり前」となるかもしれない世の中を乗り切るための武器になるのではないかと私は思う。

そんなことを、実家で寝転びながら考えた。

ああ、ただ申し訳ないけれど、この土日はちょっとゆっくりさせてください。。

というわけで二度寝します。おやすみなさい。おしまい。