あさぶろ日記

note のほうに書いている記事を保管しているだけです。

夏の匂いの話。

夏が好きだ。いや、ちょっと嘘をついた。暑いのはそれほど好きではないけれど、「夏」を理由にすれば、根気の無い私でも多少は耐えられる。

カンカン照りの太陽でも、その下を歩いて汗ダラダラになっても、「だって今、夏だもんね」という大義名分を用意しさえすれば、なんとなく気にならない。熱くっても汗ビッショリかいても「しょうがねえよなぁ」という気分になる。

その中でも特に夏を感じるシーンは、個人的には「匂い」とか「香り」「風味」といった感覚によって演出されることが多い。普段、嗅覚が関係する出来事には、個人的には「匂い」という言葉よりも「香り」という言葉のほうを好んで使いたいほうだ。けれども、なぜだかこういう「夏」については「匂い」という言葉のほうが、しっくり来る。上品に気取った感じではなく、生々しいような、生きた感覚があるのだ。

以下、好きな「夏の匂い」だ。

1.外の草花の匂い

夏は、外の空気が好きだ。

私の住んでいるところはそれほど都会というわけでもないので、自然が多少ある。まぁ住宅街なので自然らしい自然というよりは、近隣の家で植えている樹木とか、道路の生垣とか、そういうところの草花ばかりなのだけれど。

夏は、朝起きて家の外に出ると、そういう草花の匂いなのか、既に熱を帯びている道路のアスファルトの匂いなのか、それらが、この時期特有の湿気に包まれてフワーッと嗅覚を刺激してくる。何とも心地良い。

今の時期は学校が夏休み中の息子は、学童に通っている。学童には、天気が良くて時間の都合がつけば、私は彼と一緒に歩いて向かう。その時も、町中を「夏の匂い」を感じながら歩いてみる。でも、学童に子供を送って家に帰るころには、暑くて汗びっしょり。まぁこれも夏だからいい。

2.麦茶の香ばしい風味

夏は、麦茶だ。いや、オールシーズン、麦茶は割と飲むほうだけれど、特に夏は飲みたくなる。なぜか。風味が「夏」を感じるからかもしれない。

上で、子供を歩いて学童まで連れて行くと書いたが、あまりに暑くて、帰り道は自動販売機でペットボトルの麦茶を買ったりする。

それを、歩きながら(行儀が悪くて失礼)、グイっと飲むと、麦の香ばしい風味がスーッと鼻に抜けて、なんとも美味しい。カラカラの喉が一気に水分を満たしてくれるような、すっきりとした味わいも良い。自動販売機内で冷やされたペットボトルのお茶が、火照った体を冷やしてくれるような感じもある。なんとも心地良い。

夏以外でも麦茶は美味しいけれど、やはり、夏のこの時期の暑さには、もってこいの飲み物だと思う。暑い日、外で飲む冷たい麦茶。その言葉だけで涼しくなる気がする。

3.紫蘇ジュースの懐かしい酸味

先日、実家に顔を出したときに、大量の赤しそを貰ってきた。

そういえば夏になると祖母はいつも赤しそのジュースを作っていたなぁ、と思い出して、自宅でも作ってみた。というより、ほとんどは妻が作ってくれた。ただ、私のほうでやったのは、そのレシピをネットで調べたり、ジュースを作るときに必要な材料を揃えたりするくらいだ。ちなみに今回は、クエン酸ではなく、りんご酢を使った。

で、いざ作ってみると、色がすごく綺麗。しそを煮込んでいる間はあんなにドス黒かったのに、お酢を入れた瞬間、鮮やかな赤色に変わった。そして、見た目も良いが、味も良い。何とも美味しい。酸味がたまらない。赤しその香りも良い。爽やかで少し草っぽい匂い。もちろん砂糖が入っているので飲みすぎ注意なわけだが、何だか自然を飲んでいる感じがする。

余談だが、飲んだ瞬間、私は「あっ、この味!」と実家で祖母が作ってくれたジュースの記憶がよみがえった。当時は「うわっ、すっぱ。しかも味、薄・・」と思っていたけれど、今なら好きなだけ濃いめで作れる。大人って良い。幸せだ。

貰ったのはかなり大量の赤しそだったが、ジュースにしたら2リットルのペットボトルに収まるほどになった。それを水で割ったりソーダで割ったりして、チビチビ飲んでいる。結構グイグイ飲んでしまうので、そろそろ、その2リットルペットボトルも少なくなってきた。残り少なくなると、(貧乏性なので)余計にチビチビ飲んでしまう。来年も作りたいな。

4.梅シロップの染みわたる甘さ

大本命。梅シロップ。

5月の終わりくらいにこんな記事を書いた。

そこで梅シロップを作っていて完成は6月頃になるとも書いた。

その後を書いていなかったけれど、もうすでに完成している。というより、今の時期、グビグビ飲んでいる。上で書いた赤しそジュースと同様、原液は糖分がものすごいので飲みすぎは禁物。けれど、やっぱりグビグビ飲んでしまう。

何が美味しいって、梅の風味がたまらなく良い。爽やかな風味だ。だけれど、シロップは甘い。今回私は氷砂糖で作ったので、精製された糖分の甘さ。すっきりとした雑味のない甘さがある。これはもう水で割ってもソーダで割っても美味しい。梅の酸味とシロップの甘み、それらがジワーッと体に染み渡る感じがして良い。

ただ、一度かき氷のシロップとして、この梅シロップをかけたことがあるが、それはちょっと物足りなかった。よほどかき氷シロップって甘いのね・・と思った。その時は、みぞれ(私はみぞれ味が一番好き)シロップをちょっぴり追加して食べた。美味しかった。

ちなみに、今回梅シロップは、最終的に5リットル瓶に入れて作った。今も熟成中。かなりたっぷりあるので、恐らく今年の夏いっぱいは持つと思う。

以下、愛すべき梅たち。

めっちゃシワシワになった梅たち

エキスの染み出た梅たち
暑い夏。でもこういう暑さも楽しめると嬉しい。おしまい。