あさぶろ日記

note のほうに書いている記事を保管しているだけです。

おねしょと自己嫌悪の話。

今朝あった話。

単刀直入に言うと「おしっこ」の話です。品が無くてすみません。そういったジャンルが苦手な方はご注意ください。


我が家には、子供が二人居る。上の子は小学生の男の子。下の子は現在、保育園の年中さんで、先日5歳になった女の子。そんな娘が、今回の話の主役。

彼女は、保育園ではかなりの優等生タイプだ。生まれと成長が早いこともあって、身体も割と大きく、言葉や考えもはっきりしている。同じ組の子たちのことを面倒見たり、率先してお歌やダンスを頑張ったり、園では「お姉さん」キャラとして、しっかりしているようだ。園の先生も、娘を頼っているといったような話をよく聞く。

その反動なのか、我が家では、逆に甘えっぱなしの甘えん坊だ。おまけに、自覚はしているけれど、主に私は、特に娘に甘くなってしまう。息子に対しては期待するあまりよく怒ってしまうけれども、娘には厳しく叱れない。注意はするけれど。それでもやっぱり甘めの注意だ。ただ、彼女自身、甘えん坊とは言っても、そつがないというか、家でもやっぱりしっかりした部分があるので、そこまで怒るようなこと自体も多くない。むしろ、保育園児にしては、年中で既にひらがなであれば読み書きもほとんどできるし、絵も上手いし、運動神経だって悪くない。親バカ全開のべた褒めで大変申し訳ない。

なので、親としては、娘にはそこまで口うるさく言わないようにして、のびのびと育ってほしいと考えている。

そんな彼女だが、昼はもう完全に外れているのだが、実は、夜寝るときにはまだオムツを着用している。調べてみると、オムツ卒業の時期は、どうやら2歳とか3歳とかその辺から練習し始めるらしい。それに比べれば少しスロースターターかなと思ったが、そこは焦らずに、妻と相談して「オムツは自然と外れるのを待とう」という方針にした。

で、待った甲斐があり、先週くらいから「オムツをしないで寝る」という宣言が彼女自身の口から飛び出した。もしかしたら、園で他の子たちがみんな寝る時は布パンツでいるのに、自分がまだオムツということが気になったのかもしれない。結構プライドが高いところがあるから。もちろん、親としては彼女の意思を尊重することにした。

まずは準備として、「5日連続してオムツにおねしょをしなければ、布パンツに切り替える」というルールを立てた。それまでは週に何回かはオムツにおねしょをしていたので心配だったが、娘はそのルールを難なくクリアした。

それから、5日経って、いよいよ布パンツに移行した。日曜の夜からスタート。ただし、言わばこれは仮免許の段階だ。まだ完全にオムツ卒業とは言い難い。それから、翌朝の月曜、火曜、と二日連続で布パンツで寝て起きても、おねしょをしていなかった。よしよし。

そして今朝。起き抜けの娘に状況を確認すると、「今日も(おねしょは)していない」と。おお、そしたら三日連続だ。記録更新したね、と。

だが、そこに「これならオムツは完全卒業だな」という過信があったのかもしれない。「朝ごはんの前にトイレに行ったら?」という私たち親の声に対して、娘は「いかなくても大丈夫」と答え、我々もすんなりとそれに耳を貸してしまった。

そして彼女がダイニングテーブルについて、椅子に座った瞬間。

あっ・・出ちゃった

という声。少々汚い話で大変恐縮だが、リビングの床に大きな水たまりができていた。今に思えば「行かない」と言っても、もっとしつこくトイレに誘えばよかった。

そしてタイミングが悪いことに、我が家のリビングの床は、先週にタイルマットを新調したばかりだった。

ちょっと分かりにくいと思うので、タイルマットについて少し説明させていただく。我が家の床はフローリングだが、ワックスなどは塗っていないので、そのままで使うと傷ができる。それを防ぐために、カーペットを敷きたいところだが、カーペットは洗うのが大変。ということで、パズルのように何個もタイルを組み合わせて床に敷くということをしている。タイルマットというか、正式にはタイルカーペットと呼ぶべきか。これなら、物を落としても弾力があるので割れないし、フローリング自体も汚れないし傷もつかない。タイルが汚れたら拭けばいいし、あまりに汚れや損傷がひどければ、そのタイル部分だけ交換も可能だ。多少値は張るが、定期的にすべてのタイルを張り替えると、まるで新築の部屋になったように気分が一新できて非常に気に入っている。

そういうわけで、娘がやらかした部分のタイルを一つ一つ取り外し、そのタイルとともに敷いていたフローリング床の部分まで、水分を拭き取ったり、消毒したりして掃除をしなければならなかった。

そんなタイルを新調したばかりの残念な気持ちとか、朝の出発前の時間がない状態の焦りとか、この頃、慣れない種類の仕事ばかりでストレスを溜めていたことが色々と重なってか、私は大人げないことに、とっさに、粗相をした娘を叱ってしまった。

と言っても、怒鳴るというわけではなく、「あーもう!」とか、なにか小言を言って、ネチネチと文句を言ってしまった。断っておくが、私は性格が悪い。そして頭も悪い。本当はそのような場面で叱ることなんてすべきではないと分かっていたのに、止められなかったのだ。

その時の娘は、怒られてシュンとして落ち込んでいるように見えた。生理現象なのに、本来は親がもっとケアすべきだったのに。自分のその時の行動を今思い出しても、体が熱くなるほど、みっともない。胸がチクチクして後悔しかない。

そんな時、「しょうがないよ!俺なんてさ、もっとずーっとビチョビチョだったんだから」との声。小学生の息子だった。

そうだった。どういうことかというと、彼はオムツがとれる時期はかなり遅く、小学校入学ギリギリまで、寝るときにはオムツを履いた状態だった。そんな彼も、「小学生になる」ということを意識したのか、ある日突然「俺、今日からオムツしないで寝る」と宣言し、何度も失敗しながらも、ようやく卒業した過去がある。

有言実行型の彼のエピソードは他にもある。保育園の間はずっと自転車は補助輪付きだったのにもかかわらず、やっぱり小学校入学直前になって「自転車の補助輪とるわ!」と言って、ほぼ毎日練習。そして、転んだり泣いたり怒ったりしながらも、2週間程度で、本当に補助なしで自転車に乗れるようになった。そのような有言実行タイプというか、どちらかというときっと彼は努力型なのだろう。

そんな息子は、自分が小学校に入る直前まで、オムツ卒業トライ&エラーを繰り返していたことから、妹のたった一回の失敗なんて屁でもないと思ったのだろう。彼の優しさからなのか、娘のフォローをしてくれた形になった。

さらに彼は、「あのね、トイレの夢を見たら、すぐ起きたほうが良いよ。起きないでそのままおしっこしちゃうと、おねしょになるから。だから俺はトイレの夢を見たら、すぐ起きてトイレに行く」という具体的なアドバイスもくれた。

なんて優しくて良いやつなんだ。いつもは兄妹でケンカばっかりしているけれど、息子は本当に良い子だ。

本当は、自分の幼稚さとかダメさとか性悪さとか、そういった性質がどうか子供に似ないでほしいといったような話も書こうと思ったが、長くなるので今回はやめておこうと思う。

何より息子に助けられた。ありがとう。


余談。

ちなみに息子は、上で書いたその自分なりのおねしょ回避アイデアを長々と細かく説明してくれて、元気のなかった妹もそれを聴いて笑っていた。妻も「何それ面白いね」なんて言っていた。家族で「アハハ」と笑っていたし、私も笑っていた。ありがとう、我が家のムードメーカー。

・・けれど、私には分かる。

浴びるほど酒を飲んで眠った時などは、実は私もよく、まったく同じようにトイレの夢を見るからだ。それで、夢の中で発射してしまうと、それはそれは悲惨なことになることも、知っている。半端じゃない自己嫌悪だ。私も「大人でもそういう夢見ることあるから分かるよ!」なんて明るく会話に参加してみたが、それで失敗した経験があるとは、口が裂けても言えない。

だからそういう意味では、私も、うちの子供たちと同じだ。三十代後半に差し掛かっても、おねしょの恐怖と戦う、ある意味で同志。そんな私に、娘を叱る資格は無いのは明らかだ

いずれにせよ、申し訳ないです。いろいろ。子供たちにも。こんな父親だということも。そしてこのようなお見苦しい記事を書いてしまったことも。
以上です。