あさぶろ日記

note のほうに書いている記事を保管しているだけです。

仕事の喜びの話。

タイトルだけなら、結構いい感じに前向きに見えるかもしれない。しかし、残念ながら今回も愚痴っぽい内容になってしまいます。申し訳ない。

以前に記事で書いたかもしれないけれど、私は会社員だ。社内では事務部門に所属している。で、事務部門の中でも情報システムに関係する課に身を置いていて、そこで開発業務をメインにおこなっている。いや、正確に言うと、おこなっていた。現在は、ちょっと担当業務が変わった。この春から、どちらかというと企画寄りのお仕事ばかりするようになっている。しかしながら、それがまぁ向いていなくて、苦手で、ストレスフルで、要するに嫌いな部類のお仕事なのだ。

で、先日も、コミュニケーションスキルが絶望的に無いくせに、新たに導入を検討しているサービスについて、社内のお偉いさんに向けてご紹介するという役目を仰せつかったわけだ。けれども、まぁ正直言ってしまうと、個人的にはそのサービスに魅力をあまり感じられなくて。じゃあなんでそんなの導入しようとしているのだという話は、ちょっとオトナの事情があるので差し控えさせていただくけれども。

さて、自分でもそこまで良いと思っているわけでもないものを説明して、そして当然、偉い人からはヤイノヤイノ文句を言われて、それでもやっぱりオトナの事情から「無料体験だけ申し込んでみよう」とかいう流れになり、そのような大きな力にペーペーの私が逆らえるはずもなく「かしこまりました!では申し込みの準備を進めます」と調子良く返答している自分にもう嫌気が差している。そんなに文句言うんだったら、いっそ「じゃあやめましょうか」という結論になってほしかった・・。

一つ断っておくと。そうは言っても、このサービスの導入実績だけを見ると、誰もが知っているような大企業様も使ったりしているものらしいので、ニーズはあるんだと思う。サービス自体は悪くない。じゃあ何が問題かというと、それは多分に私のプレゼンスキルやサービスに対する愛情・情熱なんてものが微塵も無いことが原因なわけだ。それは明白。説得する人が違えばきっと「何それめっちゃ良いじゃん」ってなる可能性も高い。したがって特定のサービスをこき下ろしているわけではない。

しかしそこは後ろ向きかつコミュニケーション低能力者な私なので、どうしても魅力を伝えられない。というか自分では別にそのサービスは要らないとさえ思っているし・・。個人的な話よ、あくまで。

それでいざお試しで使ってみても方方から放たれた「こんなのいらねえよ」みたいな意見を表立って食らうのは私なんだもの。正直あまり前向きにはなれないな…という感じ。

仕事終わり、ぐったりしながらそんなことを妻に話した。そうしたら、

「営業になったと思って、やってみたら」

とのご意見。一瞬「なんだよそれ」と思ったものの、ふと考えてみると、たしかに一理ある。

私は今営業職ではないけれども、以前、営業っぽい仕事をしていた経験がある。今とは全く別の、結構特殊な業界だった。その当時は、お客さんに電話してアポを取ったり、特殊なサービスを説明して契約をもらったり、そういうことをしていた。でも別に私には、人と接することが好きだとかそのサービス自体が好きだとか、そのような気持ちは一切無かった。「仕事」として、いやもしかしたら「作業」としてそれをこなしていた。

当時から、対人関係とかそういうスキルはからっきし無かったし、変わらず人嫌いでもあったのだけれど、その仕事を通じた成果にやりがいを感じていた。その成果というのは、お金ではなくて、自分の知識によって誰かの「困った」を救うという、問題解決の喜びみたいなものだった。そしてそれらの知識の積み重ねの先に自分が思い描いた理想のキャリアがあって、日々の仕事をこなすことでそれに近づいているのだという淡い希望だった。まぁ今となっては、その当時と全く違う業界に進んでしまったので、その夢は頓挫してしまったわけだけれど。

何が言いたいかというと、たとえ仕事で使う道具に興味がなくても、それを使って仕事の対価を得ることができて、その対価に多少なりとも満足する状況であれば、きっと仕事は楽しくなる(いや、せめて「嫌いではない」くらいかな)のだろう、ということだ。

だから、導入したいサービス自体に愛情を注ぐ必要はなくて、自分はその仕事を通じて結果的に(いや、その過程であっても)どんなことに「嬉しい」「楽しい」という感情を見つけることができるか、ということに注力すればいい。結果的に見つからないなら、それは仕方ない。でも見つかるかもしれないのだから、やってみる価値はある。

青臭い話になるけれど、「仕事のやりがい」というのはそういうところにあるような気もする。その昔やっていた営業っぽい仕事も、開発の仕事も、中身は全く異なる。けれども、どちらにも自分自身の「嬉しい」「楽しい」を引き出す要素があった。どこに自分の「やりがい」が見つかるかは、正直、やってみないと分からない。そんな気もする。

そういうわけで、嫌でたまらない仕事も「しょうがねえからやってみるか」と重い腰を上げて、少しずつ取り組もうとしている最近の私。そう書くと、何だかエライじゃん。前進してるもん。前進してるよね?そんなふうに自分を褒めて生きていこう。