あさぶろ日記

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小学生における圧倒的なプレゼンスについての話。

子どもの教育。なんて言えるほど、自分は立派な生き方をしてきていないが、それでもやっぱり自分が歩んできたような失敗をしてほしくないとか、少しでも今後生きていくうえで生きやすいようにしてあげたいとか、そういうことを願って親として色々と口出ししたりしてしまう。

今回はそんな話。

小学一年の息子は、勉強については割と好きなようだ。ずば抜けて得意というほどでもないが、そこそこ出来るらしい。少なくとも落ちこぼれてはいない様子だ。まぁ、まだ小学一年生なのであんまり他の子と差はつかないだろうから、正直言ってこの時点で何とも判断はしにくい。

だが、小学生それも低学年というと、勉強なんかよりも大きな価値が置かれるものがある。ズバリそれは「足の速さ」だ。広く「体育」や「運動」と言ってもいい。これが如何に強いかで、どうやら存在感も変わってくるらしい。息子も、学校の休み時間に鬼ごっこをするそうだが、足の速い子の立場はかなり強いようだ。「○○君は速い。いつも鬼ごっこで捕まえられない。すごいんだ」と尊敬の眼差しさえある。

思い返せば、私が小学生の頃もそうだった。徒競走やマラソン大会、足の速い子はそれだけでヒーローのような扱いを受けていた。どれほど本人の性格が悪くとも人気者で、周りからもチヤホヤされる。私の話をすると、別に足は速くなかったが、水泳は得意だった。でもプールで幾ら速くてもチヤホヤはされない。悔しかった。足の速さは、それだけプレゼンスが高く、圧倒的な価値のあるものなのだ。

きっと、太古の昔からそれは変わっていないのだろう。狩猟民族も足が遅ければ、自分で獲物をゲットできないし、他の大型動物に自分自身が襲われた際に逃げられない可能性も高くなる。言わば、足が速いというのはそれだけで「強者」なのかもしれない

ところで、息子はと言うと、贔屓目に見てもそこまで足は速くない。通知表の体育科目の評価は「普通」(三段階評価の真ん中)だった。別にめちゃくちゃ運動ができないというわけでもないのだが、本人はちょっと苦手意識を持っているようだった。というか運動を面倒くさがる節がある。たしかに、すぐにバテている。ゲームなら何時間やっても疲れるそぶりを見せないくせに、公園でちょっとジョギングをしただけでヒーヒー言っている。

保育園は割とスパルタなところに通っていたため、何百回と縄跳びをさせられて、実際に息子も当時ちゃんとやり遂げていた。しかし今では、縄跳びも数十回が関の山だ。100回でも飛べればもう限界だという様子を見せる。もしかしたら、最近ちょっと彼は食べすぎているので、身体が重いということもあるのかもしれない。

私は、子供に対して、基本的に自分がやりたいことはやればいいし、やりたくないことは無理してやる必要もない、と考えてそう接している。ただ、やはり「運動そのものが好き」になるに越したことはない。

だから、最近は夕飯後、彼を誘って「庭でサッカーでもやるか?」と言い、やんわり強制的に運動をさせるようにしている。

彼は、なぜかこの頃サッカーが好きらしく、機会があればボールを蹴りたいと思っているようだ。だから、サッカーを餌に庭へ連れ出し、ひとしきり蹴り終わって疲れ始めたところで、「じゃ、次は縄跳びでもやるか?」と誘う。サッカーも良いのだが、結局庭で蹴り合ってるだけでは大して運動量も無い。個人的には、体を絞って軽くする方法としては、縄跳びは有効だと考えている。そして何より、ジャンプする場所さえあれば十分なので省スペースで良い。

とは言え、ただ飛んでいるだけでは飽きるので、ゲーム性を持たせることにした。こんな感じで遊びの要素を取り入れて縄跳びをしているのでちょっと紹介する。

1.ビンゴカードを用意する。100円ショップとかで何枚入りとかであるもの。
2.そのカードの中で一番大きい数を把握しておく。または好きな数字でもよい。
3.息子と私とで二人同時に縄跳びスタートする。
4.なるべく二人で飛ぶスピードを合わせて、飛んだ回数をカウントしていく。
5.どちらかが途中で引っ掛かっても、もう一方が引っ掛かっていなければ飛び続ける(引っ掛かった方は、すぐにまた飛び始める)。
6.どちらも同時に引っ掛かる、または、2.の数に達したら、そこで一旦飛ぶのをストップする。
7.その時点で飛んだ回数を、ビンゴカードの該当する数字の穴を開ける。
8.上記2.〜7.を繰り返し、一つでもビンゴが出ればその日の縄跳びは終了。

ちなみにこのルールは、ほとんど息子が発案したものだ。なかなか楽しみながら飛べる仕組みになっていて良いなと思った。そして何より私も一緒になって飛ぶので、ダイエット効果もあって内心嬉しい。

まぁこれもいつまで続くか分からないが、身体を動かす楽しみを持ち続けてくれたら嬉しいなと思っている。何より「運動が苦手」というレッテルを、自分自身でも他人からも貼ってほしくない。自尊心を守ってあげたいのだ。

ところで、恐らく他の家庭では、我が家のようにわざわざこうやって運動をやるように仕向けなくとも、勝手に自分たちで体を動かし、体育が得意になる子も居るのだろう。何とも羨ましい。「好きこそ物の上手なれ」とはよく言ったもので、やはり子供も自分自身が好きでやり続けることが、一番上達するのだろうなと思う。

なお、名誉のために言っておくと、息子にも得意なものはたくさんある。彼は小学一年ながら掛け算九九は完璧にマスターしているし、都道府県の地形もノーヒントで県名を当てられるし、小学二年までの漢字もほとんど読めるくらいに理解している。これらは「ゲーム(アプリ)」で楽しみながら習得してきたものだ。
そして、下の子供(保育園年少)も、ぬり絵や落書きが好きらしく、近頃では、普段絵をほとんど描かない小学生の兄貴よりも、画力は勝ってきているように見える。

子どもも、それぞれに得意不得意があるのは当然だ。しかし、親としては「得意分野はどんどん伸ばせ!」と思っている一方で、やはり苦手な分野もできるだけそうならないように底上げしたいと思ってしまう。決して欲張るつもりはないけれど…。