あさぶろ日記

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言いたいことがほとんど伝わらないとしても、伝えようとする姿勢は大事だという話。

「言わなくても伝わるだろう」とは、私は考えないようにしている。何なら「自分の言ったことはほとんど相手には伝わっていない」とも思うようにしている。

それは私が、あまり人付き合いが得意でないために、出来るだけ誤解を生みたくなくてそう意識しているのかもしれない。自分の勝手な思い込みで「多分これで大丈夫だろう」と考えて動くと、結構相手と認識がずれていたりして、後で面倒くさくなることも多い。だから自分から何かを伝える際には、出来る限り、正確に、簡潔に、そして当たり障りなく言おうと努めているつもりだ。

でも、「伝える」ことと「伝わる」ことは別だ。どれだけ発信元が努力して伝えようとしても、相手先にその情報が正しい形で到着しなければ「伝わった」ことにはならない。そのためには、コミニュケーションテクニックや、根気よく伝え続けようとする姿勢や、思いを届けようとする真心、なんかも大事かもしれない。

ちょっと抽象論が過ぎた。
最近、「政治」に関して、それを顕著に感じたので少し書いてみる。

今私の住んでいる町では、少し前に、首長が変わった。

以前の首長は、高齢でそして多選だった。それだけならまだしも、正直「何をやっているのか分からない」ということがずっと気になっていた。ホームページを見ても、はるか昔の実績しか掲載されていない。SNSで発信されている内容は、学校行事に来賓で参加したことばかり。政策の内容は、選挙前に配られるチラシでしか分からない。そしてそこには、前回の公約がどれだけ達成されたかは全く記載されていない。彼には、もしかしたらきっと数多くの功績や実績、未来への思いがあったのかもしれないが、正直どんなことをしていて、何を考えているのか分からなかった。

それが、ついに選挙で首長が交代した。新たな首長もそこまで若くないものの、SNSではバンバン日々の活動、議会や参加した会合の概要を発信している。企業訪問も頻繁にやっているようだし、庁舎に関係各社が来た時の様子の写真もよくアップしている。もちろん全ての業務を公開しているわけではないのは当然だが、それでも「ああ、こういうことをやっているんだ」ということが、見ていて何となく分かる。

何が言いたいかというと、「伝えようとする努力」が見えるのだ。

新首長のSNSでは、たまに、公務とは関係のない、個人の趣味嗜好を載せたりもしている。もちろんインターネットで公開している情報については賛否もあるだろうと思う。「そんなことを発信する必要があるのか」とか、「アピールしているだけではないのか」とか、そう否定的に見る人も居るはずだ。

けれど、私は、「知りたい」と思う。もちろん完全に知ることはできないのは分かっている。それでも、自分の住んでいる町を良くしようとして働いてくれる政治家の人に、期待している。だからその人が何をして、どう考えて、どうしようとしているのかを、知りたいと思う。こちらにその情報を公開してくれることを、ありがたいと思う。私は正直言って、政治の世界の話は良く分からないが、そういう「伝える努力」は大切だと考えている。

そしてそれは、仕事でも、家庭生活でも、そして恋愛でも同じだと思う。

たとえば仕事。
上司へのアピール合戦になることは無意味だとは思うが、それでも「俺がやった実績は何も言わなくても分かるだろう。上司なんだから察してくれ」というのは違う。上司も忙しいし、きっと部下も一人ではない。だから、下の立場としても、きちんと要所要所で状況を報告して、「やってますよ」の発信は大事だ思う。
逆に、上司から部下への伝達も同じだ。部下に任せる仕事も、「いいからとりあえずやれ」では、多分モチベーションは上がらない。全てが全て説明する必要は無いが、最低限「何故やる」「これをやったらこんな効果がある」というところを言ってあげた方が、部下もやりがいが出てくる。

そして、家庭。
妻に対して「このくらいのこと言わなくても分かるだろう」という行動をしていないか。(自戒の念)
もともと他人だった人同士が一緒に生活をする。そこには、どこかの歌の歌詞であるように、育ってきた環境が違う二人なのだから、以心伝心なんてことはあり得ないのだ。お互いがお互いに、抱いている不満だったり、食べたいご飯だったり、日々の感謝だったり。常に対話して、お互いの胸の内を確認しておきたい。仲良く居るために。

恋愛も。
デートに行きたい場所だって、なんで不機嫌になっているかだって、愛してるの言葉だって、パートナーにはちゃんと伝えないときっと伝わらない。面倒見のいい彼氏や、いつもニコニコ優しい彼女だったりすれば、つい「何でも分かってくれるんだよね〜」とか思ってしまいがちだが、それは自分が相手に甘えているだけかもしれない。相手のほうは、内心、無理して我慢している可能性もある。悲しい結末にならないように、歩み寄りはしたほうがいい。

これらに共通するのは、きちんと、伝えること、コミュニケーションをとることだ。仮に100%伝わらないとしても、いや伝わらないのは当然かもしれないけれど、そのような伝える姿勢を持ち続けることが大事だと思う。