あさぶろ日記

note のほうに書いている記事を保管しているだけです。

給料の高い低いの話。

お金が欲しい。私はサラリーマンなので毎月、会社から給料を頂いている。だから貰えるのであればもっとお金は欲しい。

けれど、今持っているほかのものを失ってまで、これ以上のお金が欲しいとは思わない。欲を言わせてもらえば、今持っているものは失わず、むしろ他にも欲しいものを増やしていきながら、お金も増やせるならそれがベストだ。

さて、そんなことを書いていると、「じゃあ、そんなあなたに、こんな美味しい話ありますけど、興味ないです・・?」とか「働かなくても、こんなに収入アップできるんですが、いかがですか・・?」なんていう何とも怪しげな話の流れになってしまいそうだけれど、違う。そんなことはどうでもいい。私は今の生活で十分満足している。そのうえで、こんな話を書いてみる。

ごく普通のおっさんが働いてきて、肌で感じて考えたお金の話。結構長いです。

給料を増やすためには?

ではまず、会社員が給料を増やすためにはどうすればよいか。

そもそも、会社から給料を貰うということは、会社で売上を上げて、利益が出ているということだ。もちろんそうでない形態のところもあるが、それは今回考えない。そして利益が出たらそれを関係者に分配する。分配するときに「この人は幾らで、この人は幾ら」と決められる。どうやって決めるかは会社によって当然異なるが、給与テーブルがあったりする。

そうなると、会社員が給料を増やしたければ、その給与テーブル上で高いポジションに位置する人になればいいだけの話だ。役職と呼ぶ場合が多い。たとえば、何も役職が付いていないよりは、係長。係長よりは、課長。課長よりは次長。次長よりは部長。というふうに、だいたい上のポジションに上がれば上がるほど給料は上がる傾向が高い。もちろん、会社によっては細かく等級とか号給とか分かれていて役職だけでは判断はできないケースもあるが、上に上がれば上がるほどお金がたくさん貰えることが多い。

1.出世すればいい

要するに出世だ。出世すれば給料が上がる。だから会社員が給料を増やしたければ出世するのが一番手っ取り早い。

「いや、うちは名ばかり管理職だから、むしろ残業代出なくなって給料下がったわ」という人も居るだろう。けれどこれは一般的は話なので、今回それも除外させていただこう。さすがにそういう人だって、新入社員よりは多いはずだから。

「いやいや、うちの会社は新入社員のほうが多いケースがある。今流行りのデジタル人材なら、学校出てすぐなのに、私よりも給料高いですから」とかいう意見もあるだろう。分かっている。今はそういう時代だ。だけど、それも今回は考えないでおこう。会社に入ってくる新入社員が全員が全員、バリバリのハイテク技術を持った人なわけないんだから。

そんなふうにして例外ばかり出てくるそんな時代だ。だけど、偉くなればお金が増えるのだ。一般的には。

2.それが嫌なら副業

本業一本ならそれでいい。でも本業は本業で、それとは別に収入源が欲しいなら副業しましょう。兼業、業務委託、アルバイト、アフィリエイト、投資、家賃収入、不労所得など、昨今色々ある。自分の得意分野がある人はそれで、別に無ければ、時間と体力でもって稼ぎ口を増やすことができる。

ただ、今回の話は一旦は副業は無しで考える。会社員が本業だけ行う場合の話。

どうしてお給料が高くなる?

だけど、そうなると「じゃあ何でお給料が高い人とそうでない人が居るのか」とふと疑問が出てくる。賢明な人はそんなことはとっくの昔に分かっていることかもしれないが、私のように凡人で能天気な人間は、一回ちゃんと考えて答えを出さないと理解ができない。

それはなぜか。

1.儲かっているから

まず第一に、「会社自体が儲かっている」ケースがある。これはビジネスモデルとか業態、業界自体ということもあるが、要するに、儲かる構造になっている。そうなると、分配するお金(パイ)も多くなるので、給料が高くなるのは当然。失礼を承知で言えば、個人の能力がそれほど高くなくとも、そういう儲かる集団に所属していることで、他の人よりも高い給料が貰えることもあるのだ。

もちろん例外もある。会社が儲かっていても給料が安い人は居る。それはキャリア的にかもしれないし、そういう職種かもしれない。はたまた会社から意図的に低くされている場合もあるかもしれない。ただ、相対的に、そして割合的に、他の会社や他の業界に居る人よりも、そこには待遇の良い人が多い。

2.たくさんの人を動かすから

次に、「影響力が大きい」ケース。これは会社に限らず、個人でやっている人にも言えることだが、人をたくさん動かせる人は、貰えるお金が多い。政治家や社長はなぜ給料が高い(とされている)か。それは、より多くの人間の人生や命を預かって、その責任を負う可能性があるからだ。会社が潰れたら、そこで働く従業員は路頭に迷う者も出てくる。政治家が判断を間違えた政策を打てば、そこで生活する人の住まいを奪う可能性もある。

個人的には、会社内の「役職」というのも、その一つだと思っている。それは、役職が上がると、部下が増える。言い方は悪いが、部下の仕事のケツを拭くという責任も負うのだ。役職が上がれば上がるほど、その対象の人数は増えていく。そうなると、多少大げさかもしれないが、その人一人一人の人生を背負っていることになる。言わば、多くの人間に影響する決断をしなければならない仕事。そのために、貰えるお金は多い。と私は考えている。

3.普通の人には無いのものがあるから

そして、「その個人が優秀だったり、特別な技術を持っている、あるいは、そのためにかなりの努力が必要で他の人にはなかなかマネできない」ケース。これは医者や弁護士、一部の研究者や技術者が、分かりやすい例だ。もちろん彼らであっても、ただ待っていても収入が入ってくることは稀で、営業力だったり、研究・開発基盤だったりが前提にはある。が、所謂「高給取り」というのは、それだけ貴重な価値を提供することができるということだ。難しい専門知識、誰もマネできない画期的な便利な技術、そのようなものを提供できる彼らには、高いお金を出したいという人も多いのは当然だ。

会社員であれば、優秀なら給料が高くなるかというとそういうわけでもないが、優秀なら仕事ができる、仕事ができるなら売り上げが上がる、そうなると、よほど高コストでなければ利益が大きくなって、結果、会社に貢献する。会社に貢献したということは、ポジションもそれなりにあげられることが多い。結果的に、給料も上がる。

出世したら無能になる?

なお、役職などのポジションについては、ある一程度まで上がるとストップする法則がある。そしてそれは、組織の中は、全員「無能」になるということを意味する。それを「ピーターの法則」と呼ぶ。

たとえばこんな内容だ。間違ってたらごめんなさい。

ある人は潜在的に部長(と同等に仕事ができる能力を持った人)になれるポテンシャルを持っているとした場合、平社員のうちからバリバリ仕事をして、しばらくして係長になる。係長でも仕事ぶりが認められて、課長になる。課長から次長になって、次長でそれなりに成果も出して、ようやく部長になる。でも部長になった途端、能力の上限はそこまでだから、成果はそれ以上は上がらない。たとえばそのさらに上のポジションが取締役だったとして、取締役に期待される能力値を満たしていないから、ずっと部長のまま。そしてそこで昇進もストップして「あの人って仕事できないよね」と周りから思われる。

実に不憫だ。

まあこの法則が100%正しいかどうかは別として、だいたい上の人間は、上に上がるにつれて仕事をバリバリする人も居れば、「こんなもんかなぁ。俺の実力はここまでだなぁ」という人も正直居る。組織だからだ。組織は一人でやるものではない。誰かと協力したり手伝ってもらったり命令したりして、仕事を進めていく。従業員一人一人は、会社で取り組むビジネスを進めるための、1つ1つのピースであると言える。いろんな形(能力、人柄、関係、得手不得手、立場、役割)が組み合わさって、組織やチームを形成している。そうすると、そこには当然「現状に甘んじる」という人も出てくる。

ただ、普通に考えれば、それは組織の中で働いている以上、仕方がない。結局、「もらえるお金を増やしたい、だから出世しよう」と思うのか、「あんまり気が進まないけど、昇進の話を受けるか。給料も上がるし」と思うのかは目的と手段のベクトルがまるで違うが、それでも結果的に、役職が上がる=今までとは違う仕事もする、ということだ。だから、自分の能力が足りなかったり、以前ほどはパフォーマンスが出せなくなる時だってある。

本題

さて、ようやく、本題。

お金が欲しい。副業をしていないのであれば、それは本業で頑張るしかない。でも、本業で頑張ったからと言って出世をすれば、今までと違う仕事をすることになる可能性もある。今までやっていた仕事よりも成果を上げられる場合もあるし、不幸なことに、成果が上げられない可能性もある。そうなると、お金が欲しいと願いながらも、今のポジションで、今の業務内容をできるだけ長く続けるのがベストのような気がしている。個人的には。

ただ、この先は分からない。前に記事でも書いたかもしれないが、私は、そろそろ「若手」ではなくなる。今は部下が居ないが、年齢やキャリア的に(そして皮肉なことに役職的にも・・)、部下が居てもおかしくない。この先、会社から自分に対する評価がどうなるのかは分からないが、自分ができることを精一杯、目の前のことに打ち込んでいくしかないと思っている。他方で、やはり、自分の業務というか守備範囲を広げていくことも大事なのかもしれない、と思ったり。

今は「お金が(もっと)欲しい」でいいかもしれないが、今後はそうも言ってられなくなる可能性がある。

現状維持でいるためには?

仮に平社員で月20万円、係長で月30万円、課長で月40万円、とかいうベースがあるとする。今現在のポジションが課長だとして「ここで満足だから、このままでいいや~」と言って現状維持できたとしても、会社からは常に「こいつは本当に月40万円払うだけの価値があんのか」という問いに晒され続けて働くことになる。そして、「やっぱそんな価値無いじゃん」と会社から判断されたら、悲しいことに、肩をトントンされてしまう。

そしてそこには、現状維持するということの難しさも存在する。

仮に、40歳で課長になりました。そこから「自分の力もそこそこだし、この辺で会社員人生終わりかなぁ」なんて思っていても、定年が60歳までだとしたら、あと20年の会社員人生がある。そうすると、20年逃げ切るためには遊んで暮らしているだけではだめだ。その20年の間に、優秀な部下が一気に自分を追い越していくこともあるだろうし、「専務の派閥にいれば安泰だ」と思ってついて行った上役が突然スパッと切られることもある。そうなると「今までどうもご苦労様でした」となってしまう可能性は高い。

だから、現状維持するためには、全速力で会社のビジネスのスピードに食らいついていく必要がある。言わば、高速で動く下りのエスカレータを、本気で下から上に駆け上がっていくということに近い。まるで、池の上の白鳥が優雅に泳いでいるように見えて、水面下では必死に足を動かしている様のように。(いやその話は本当なのかどうか正直分からないけれど)

とにかく「現状維持」という言葉には、そのような努力の末に獲得されたものが前提にあるのかもしれない。

結論

そういうわけで、私のような凡人は、「給料が安い」だの「もっとお金が欲しい」だの「自分はこれだけの価値がある」だの言う前に、まずは、目の前の仕事を必死にこなせ、ということだ。無理に向上心を持ったり、意識高い系になる必要は無い。だけど、今居る場所を死守するために、現状維持するために、全力で仕事に取り組む必要がある。

結局、働くしかないんですわ。実は案外、立ち止まっている暇は無いんだろうなと。少なくとも今は、私の場合は、住宅ローンを返済するためにね。。