あさぶろ日記

note のほうに書いている記事を保管しているだけです。

そのうち「若手」ではなくなる時がやって来る話。

あんまり書いていなかったけれども、職場というか組織の話。

以前の記事で、仕事の考え方に関するアレコレを書かせてもらったが、その時に、キャリアのスタートはSE(システムエンジニア)だったということを綴った。

仕事をするうえで大事にしている考え方の話。|あさぶろ|note 突然だけれど、忘れてしまいそうになったので書いておきます。私が、仕事をするうえで大事にしている考え方について。 単刀直入 note.com 実は現在も、システムエンジニアの仕事を行っている。ただ、システム開発専門の会社(業界内では、こういう会社を SIer、システムインテグレータと呼びます)に所属しているわけではない。現在は、事業会社の一部門、つまり情報システム部門で勤務している。世間では、IT部門とか情シスなんて呼ばれていて、今や、会社によってこの組織に対する捉え方は色々ある。

業務については、それこそ会社によって守備範囲が変わってくるけれど、大雑把にざっくりとまとめるなら、一般的にはこんな感じだ。

・インフラ構築・運用・保守
システム開発・運用・保守
・サポートデスク、ヘルプデスク
・システム企画

https://www.pmtech.co.jp/blog/itgeneral/a9昨今流行りのDX(デジタルトランスフォーメーション)とかは、個人的な見解であるが、厳密にはイコールではないと思っている。もちろんIT部門が噛んでいたり主体になっているものもあると思うが、全然別の組織として独立しているところも見かける。これも会社によって異なる、多種多様なものだ。

所属している部門では、まさに上記に挙げた業務を担っているものの、私はその中でも比較的、開発業務をメインでやらせてもらっている。なお、開発と一口に言っても幅が広くて、事業部門からの要望を聞いて、業務効率の手段を一緒に考えたりすることもする。業務システムに手を入れるならがっつりソースコードを読んで直してリリースまでやる。システム化するほどのことでもないけれど単純に業務を自動化したいなら、マクロだったり今流行りのRPAを提案したりする。必要なら、そもそもシステムとか関係なく業務を見直すべきかどうかも確認する。

中途採用で今の会社に入ったが、採用面接の際には、内製化(システムを外注して開発するのではなく、自分たちの手でシステムを作り保守していくこと)を推進するために、技術的な業務を前提でという話だった。そのため、言ってみれば、今の自分は、社内SE(社内システムエンジニア)的な立ち位置なのかもしれない。

とはいえ、開発業務に限らず、普通に、ユーザから問い合わせが来たらサポートデスク的な業務とかもやる。

たとえば、

●パソコンの画面が黒いままなんだけど!

⇒「ちゃんと充電はできている状態でしたか。それではパソコンにつながっていたケーブルを全て抜いていただいて、一度バッテリを外してみましょう」

●プリンタが動かないんだが!

⇒「プリンタに繋がっているケーブルは、ちゃんとハマっていますか。ランプが点いていますか。どんな色のランプがどこらへんにありますか」

●ファイルを開こうとしたら変な画面になるんだけど何これ?

⇒「開こうとしているのはどのようなファイルの形式ですか。PDFですか。もしかしたらPDFファイルを開くためのソフトが、パソコンに入っていない可能性がありますね。遠隔操作でインストールしてみましょう」

●キーを打っても日本語が出てこないぞ!

「キーボートの中に、英語で『キャプスロック(CapsLock)』って書いてあるキーありますか。それが押されていませんかね。一度それ押してみて、直るかどうか確かめてもらえますか」

みたいな。
要するに、ITというかパソコン関係の何でも屋さん的な仕事をする部門だ。

で、ようやく、本題。

私は今、三十代ではあるが、実は今の職場というかチーム内では最も年下だ。つまり、一番の「若手」ということになる。ここは中途採用のメンバーが多いので、社歴、年齢、業務歴というかキャリアなんかもバラバラである。だから年齢と役職は相関関係に無いし、メンバー同士は「さん」付けで、基本的には、お互いに敬語でコミュニケーションをとる。そのため、割とフラットな組織だと思っているし、居心地も悪くない。興味のある仕事もやらせてもらえている。恵まれた環境だ。

だが、心配している点が一つある。

それは、先にも書いたが、私以外は全員年上ということだ。人数こそ多くないが、ボリュームゾーンというか、メンバーは四十代の年齢層が最も厚い。そのため、この先、メンバーも変わらず、組織も安定的に継続するとなると、私以外のメンバーが先に、更に高齢化していく。そうなった時に、現在の体制を維持しつつ、組織としてのパフォーマンスが出せるのかを懸念している。

現在の組織に対する業務量は、割と、各メンバーにほどよいタスク分配になっていて、パフォーマンスはなかなか高い状態が維持できていると思っている。そして、「口だけを出す人」ではなく、きちんと「手を動かせる人」が揃っている。開発のチームメンバーはみんな、何かあればちゃんとソースコードを読んで書くことができる人たちだ。マネージャに至っては、役員のポジションでありながら、フルスタックなエンジニアでもある。アプリ以外にもサーバ、ネットワーク、セキュリティなどに精通している。時には、我々メンバーも知り得ないような方法で技術的な課題を解決に導いたりもする。単に、知識ばかりあって口出ししか出来ないような、そんな頭でっかちのマネージャではない。

しかしこれが、今後近い将来にはそうもいかなくなるだろう。5~10年後には、マネージャ含めて組織のメンバーの平均年齢が五十~六十近くになる。そうなった時に、バリバリで現役の現場仕事ができるかというと、なかなか難しいと思う。可能な人も居るだろうが、相当バイタリティとガッツが必要だと思う。

そのような時に、私は四十代になっている。どのような仕事をしているだろうか。恐らく、というか、希望としては私もまだガッツリ手を動かす人間で居たいと思うけれど、システムをスクラッチでゴリゴリと構築するような現場の仕事以外に、管理の仕事も増えてきているだろうと思う。そうなった時に、私は現マネージャのようにフルスタックで活躍できればいいが、なかなか想像がつかない。そのためには必要な知識も技術も経験も人脈も、圧倒的に足りない。じゃあそれらが得られれば十分かというと、そうもいかない。メンバー層が薄い状態では、パフォーマンスが期待できない。つまり、体制面で、現在の状態が続けば、近い将来バランスが取れなくなると感じている。

そのような未来を見据えた時に、人の採用や育成というのは、本当に大事なことなのだと痛感している。実は私は、これまでの人生で採用業務とか人材育成とか、恥ずかしながらほとんど携わってこなかった。めちゃくちゃな経歴のせいで、部下が居ない人生を歩んでここまできてしまった。現在もそうだが、今までも、役職こそ偉そうなものは貰えたりしているものの、自分の下に、誰か業務指示をして動いてくれるような部下という存在は居ない。

だからこそ、危機感を抱いている。現在、ありがたいことに、自分はチームの最年少でありながら、割と権限を持たせてもらい、色々と幅広く業務も任せてもらえたりしている。しかし今後、私が「若手」ではなくなった時に、今の体制のままでは、誰も「若手」が居なくなる。そうなった組織は、果たしてパフォーマンスが出せるのだろうか。

直接そのような課題を進言したことはないが、以前、上司や役席と話をしたときに、「なかなか中途採用の人がとれない(入社してくれない)んだよね」と言っていたのを思い出した。たしかその時の話では、「コードを書ける人やインフラ周りができる人は応募してきてくれる。けれど、結局はここは社内の一部門なので、他の部門とのコミュニケーションができることが一番大事」ということで、どうにも採用基準を満たさないようだった。

たしかに社内SEと言うと、どうしてもシステム開発専門の会社の人たち(SIer、システムインテグレータ)からしたら、「ラクな仕事」として目に映るのだろうと思う。それは半分当たっていて、半分間違っている。

スケジュールとか納期的な観点で言えば、ユーザと直接話して本当に厳守すべき期限なのか見直したり、必要でない機能追加だったりすれば普通に要求を断ることもできる。だから、やらなくていい仕事をやらなくていいので、業務量を比較的コントロールできるという意味では、たしかにシステム専業会社よりも「ラク」だ。一度契約を結んでしまったら何が何でも(必要でない機能も、急ぎではない期限でも)作らなくてはいけない状況とは異なる。

だが、他方で、一度ローンチしてしまえば「言われたもの作るだけ作ったんで、あとは保守頑張ってください」と放り出すベンダーが居るのも事実で、そういった意味では、我々の立場は、一度システム導入してしまったら最後まで(きちんと使い終わるまで、または、途中で役に立たずに止めるところまで)御守をしなくてはならない。「なんでこんなの導入したの」「これ使いにくいから何とかして」「これ導入することでどれだけ効果が出たの」みたいな意見があったら真摯に向き合わなくてはならない。それらを無視していたり適当にしていれば、社内からの信頼は失墜する。他部門からしてみればここはコスト部門という認識。だから、誠実な対応をしなければ、最悪の場合、「あそこの部門、もう要らなくね?」と言われてしまいかねない。人月を費やして売上を上げるのとは異なる辛さがある。それは決して「ラク」な仕事ではない。

話が脱線した。

つまるところ、このまま採用が進まないと、私の想像する懸念が現実化してしまいそうで怖い。現在、私は直接的に、採用業務に関わっていないので難しいところだが、どうにか一石投じることができないものか。実はリファラル採用も検討したことがある。その際は知人を上司に紹介して面接してもらったが、残念ながら、最終的にはお祈りされてしまった。スキル面でも人柄の面でも、本人と会社のマッチについてはもちろんあると思うが、結局は、「そこで働きたいか」という視点を持った時に、大きく心を動かす何かが必要な気がする。それについてはもう少し考えてみる。

他方で、自分自身のキャリアについても、少しきちんと整理して考える必要があるとも思っている。いつまでこの会社で、そして今後はどのような仕事をしていくか。グランドデザインではないけれど、そこらへんの計画やら展望やらを見据えて、少し働いていかないといけない。自分ができること、やりたいこと、やってみようと思えること、会社が求めること、社会が求めること。それらが上手くピッタリとハマる形が、理想な気がする。少しでもその形に近付けるよう、必要なことを準備してみよう。

働き方も自由なスタイルが増えてきている今、「若手」ではなくなりつつある今の私は、これからどうしたいのか。

ふと、某ハンバーガー会社のCMでこんなことを言っていたのを思い出した。

無数の生き方がある時代に、正しい答えなんて一つもない。大事なのは何をやるかより、あなたが何をやりたいか。

さぁ、大人を楽しもう

その通りかもなぁ。