あさぶろ日記

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浪費せずじっくり1曲リピートしてみることにした話。

先日、何気なくテレビを観ていたら、小説家の人の頭の中を覗いてみようみたいな番組が放送されていた。番組名は正確ではないです。すみません。

で、そのゲストに、チームバチスタシリーズの小説で有名な、海堂尊さんが出演されていた。私はこの方の小説は読んだことがないのだけれど、以前からその人自身に関心があった。現役の医師(今は常勤ではないと言っていたかな?)でありながら筆も執ってしかも大人気作品を書き上げる、というのは、一体どういう頭の構造をしているんだろう、どんな生活、仕事のスタイル、考え方をしている人なんだろう、というところが気になっていた。なので、その番組は食い入るように観てしまった。

番組では、彼が小説を書く際には、JPOPが欠かせないと紹介されていた。1つの作品を書いている間は、基本的には1曲をリピートしてずっと聴いていると。「飽きませんか?」とか「日本語の文章を書いているときに日本語の歌を聴いていると集中できないのでは?」と司会(たしかピース又吉さん)が質問すると、「2,3回突っかかることがあるけれど、ずっと何度も何度も聴いているとそれがなくなる。歌詞が聞こえなくなって音(BGM)として聞こえるようになる。逆に、色んな曲を聴いていると、曲の変わり目で引っ張られる」というようなことを答えていた。

これは面白いことを聞いた。
私も、どうしても在宅ワークの日が続くことで、仕事をしながらとか、パソコンで作業をしながら、半身浴しながら、家事しながら、好きな音楽を聴くことが多い。とにかく家に居るときは結構な頻度で音楽を掛けている。部屋で作業するときはヘッドホンで。リビングで食器洗いをやっているときはスピーカーで。かける歌は様々だ。JPOPももちろん好きだし、洋楽も、クラシックも、雅楽や琴なども聴く。詳しくはないが、いろんなものを次々と聴く。

けれど、毎日「今日はどの歌を聴こうかな」という楽しみもある一方で、元来の飽きっぽさからか、実は、曲を聴き始めると凄まじいスピードで飽きてしまうことが悩みだった。
好きな曲はたくさんある。アルバム単位でも、アーティスト単位でも、自分で選んだプレイリスト単位でも、様々なジャンルを様々な方面から。でも、たとえば「今日はこのプレイリストの曲をリピートで聴こう」と決めて作業を始めると、なんとなく途中で集中力が切れるのを感じたりする。もしかしたらそれが海堂氏の言っていた「曲の合間に引っ張られる」ということだったのかもしれない。言うなればオーバーヘッドというか、切り替えの時に発生する余計な処理。集中力がそこで切れて、「えーっと、違うの聴こっかな」そう思って他のものを物色すると、それだけで時間が過ぎる。そしてまた飽きる。その繰り返しだった。

だが、今回の海堂スタイルなら、そうはならない。リピートするのは1曲だからだ。最初にたった1曲を決めて、その日は同じ曲をずっとリピートするようにしてみる。そうすることで、「ある曲と別の曲の合間」は発生しない。曲が終わっても、少し沈黙があって、また同じ曲が流れるだけだ。
少し考えているのは、在宅ワークだと、昼食によって時間が一回強制分断されるので、午前の1曲、午後の1曲というのにしてもいいかなと思っている。とにかく「飽きたら次」と色んな曲を聴くのをやめてみようかと考えている。

思えば、「どんな曲を聴こうかなー」「いろんなの聴きたいなー」「飽きたら次」という行為は、ともすれば「浪費」なのかもしれない。今まで私は、1曲1曲を大切に作られているアーティストの方に対して失礼なことをしていたように思った。反省。

というわけで、1曲リピートやってみよう。というか今もこれを書いているときにはこの曲をリピートしている。

「望遠のマーチ」

ーBUMP OF CHICKEN

爽快感というか疾走感ある良い歌。