あさぶろ日記

note のほうに書いている記事を保管しているだけです。

転職活動で「これはまさか巷でよく聞く圧迫面接ってやつなのか」という面接に遭遇したことを思い出した話。

この記事を読んでいたら思い出した話がある。今から5年前くらいに、私が、とある会社の中途採用面接を受けた時のことだ。

就職面接で「最悪の上司」を見抜く4つの黄色信号
https://www.lifehacker.jp/2021/11/how-to-spot-a-bad-boss-during-a-job-interview.html
1. とにかく否定的
2. 自分のことしか頭にない
3. 業務内容の説明が一貫していない
4. 平気で遅刻する

余談だが、あの頃のことをザッと振り返ってみる。
当時勤めていた会社では、こんなことがあった。

・詳しい時間は覚えていないが、月100数十時間の残業をしなければならないほど燃えに燃えたプロジェクトに放り込まれて、毎日毎日深夜まで働いても、よく分からない役職が付いていることを理由に残業代は一切出してもらえず、基本給19万円からビタ一文も増えなかったり。

・そんなプロジェクトを数か月続けていたら、社長から「特別にボーナスだよ、ご苦労様」ということで渡された封筒の中を見ると壱万円札1枚だけ入っていて、同じプロジェクトにいた社歴10年以上で、私よりも遥かに残業をしていて優秀だった先輩社員の方も、同じように封筒を貰ったのだけれど、その人は「こんなこと滅多にない。たくさん残業して良かった」と言って喜んでいるのを見たり。

・子供が生まれて間もなかったので妻の負担を減らしたくて、「忙しくないプロジェクトにアサインしてもらうことはできませんか?」と会社に言ったら「だめだよ」と言われたので、「では無給でもいいので育児休暇を1ヶ月間だけでもいいから取得させてください。もちろんプロジェクトの切れ目で仕事が落ち着いたタイミングでいいので」と会社にお願いしたら、「うちの会社に育児休暇の制度は無い。それに、君1人にその休暇を認めてしまうと不公平になる。他の社員もこぞって休まれてしまったら困る」というよく分からない理由で断られたり。

1つ1つは大したことないかもしれないが、最後の「育休すら認めてもらえない」というのが決定打となって、積もり積もった思いが堰を切って、私は転職に踏み切ることにした。
最初から頑張って企業選びをやっておけよと言われたら何とも反論できないが、このまま「子供が小さいうちに、一緒に居る時間があまりとれない」という状況に甘んじていることに我慢が出来なかった。
なお、これ以外にも「お、おぅ…」とダメージを受ける出来事はまだまだあるのだけれど、長くなるので今回はやめておきます。

で、当時は馬車馬のように働かされていたものの、その合間を縫って、転職活動は割とスムーズに進んだ。ありがたいことに縁あって、結果的に2社から内定を頂いた。
そのうちの一社に決めて今現在も勤務しているのだが、もう一社の方が、まさにその高圧的な面接スタイルだった。

思い出しながら書いてみる。

その面接官は、席に着くや否や、足を組んでエラそうな態度で履歴書を眺めながら、私の経歴にあれこれケチをつけ始めた。

「これさ、○○って仕事やってたって書いてあるけど、なんで辞めたの。どうせ嫌になって辞めたんだろ。⬜︎⬜︎という資格も持ってるって書いてあるから勉強はしてたみたいだけど、根性は無さそうだよな。お前なんかロクな経歴じゃないし、そんな業務の経験なんて、うちでは全く通用しないからな」

本当にこのような口調だった。誇張ではなく。

でも、その頃の私はどうかしていて「ああ、自分はこういう評価なんだな、自分はダメなやつだから何言われても仕方ないな」と思って、ただただ、これを肯定するしか無かった。今に思えば、初対面の、それもこれから一緒に働くかもしれないであろう人に対して、このような態度は有り得ない。

そして、その面接官は、こんなことを言い始めた。

「お前使えなさそうだけど、もしやる気あるなら鍛えてやるよ。うちはキツいぞ。こんな地方住んでるんじゃくて今すぐ引っ越せ。東京に引っ越して、会社の近くに住めよ。夜遅くまで仕事するんだから、ほとんど帰れないと思えよ。部署はそうだな、△△のとこなら面倒見られるか。業務上、出張多いところだけど、やってみろよ。最初は給料少なくていいだろ。どうせ今もそんな貰ってねえんだろうから。がんばって成果出せよ、そしたら給料も上げてやる」

よく分からないが、面接が進むうちに、次第になぜか入社後の具体的な話になってきていて、私も「あっ、自分のようなダメなやつを拾ってくれるなんてありがたいことだ」みたいに思い始めてきていた。

そして、別に話も盛り上がらず、一方的に話をされて、あんなに人格否定されていたのにも関わらず、帰る頃にはその場で採用内定が出た。

ただ、何となくその場で受諾するのも気が引けた、というか、場の雰囲気に飲まれるのが正直怖かった&癪に障ったので、「ありがとうございます。家族にも相談してから決めようと思いますので、一度持ち帰って、入社に関しては検討させてください」と返答して、その場を後にした。その時の自分のナイス判断を褒めたい。

帰宅してよくよく考えると、あの態度はおかしいな、それに、仮に演技でやってたとして(そうは見えなかったけど)もああいう人が上司になったら仕事が嫌いになりそうだ、と思った。そしてふとその会社から届いたメールを見ると、「入社日は〇〇でお願いします。持参する物は・・」というように、さも入社する前提でメールが書かれていた。面接時の態度もそうだったけれど、冷静になると、ちょっと強引な手法にげんなりした。
ということで、妻にも相談したうえで、その会社には内定辞退の連絡を入れ、もう一方の会社に入社することに決めた。

そんなこんなで、この時の転職活動は終わりを迎えることになりました。

気になった部分だけ書いたけど、少しだけ、この断った会社についてフォローしておくと。

当時は「圧迫面接なのかな」と思ったけれど、よくよく考えると圧迫と言うより、本当に明け透けでざっくばらん、純粋に体育会系ゆえに威圧的、と言うほうが正しいのかもしれない。今回の件が、上で引用した記事の黄色信号に該当するものも、実はそれほど多くなかった気もする。

会社も、事業自体は堅実だし時代のニーズに沿ったものだった。現に、かなり儲かっているようで、ボーナスは大体このくらいって言うのも具体的に教えてもらったのだけど、ちょっと目玉飛び出そうなほど高額だったのを覚えている。たぶん優秀な人が多くて、純粋に厳しくて優良な会社なんだと思う。

実際、私はそんなに出来る奴ではないし、経歴自体もボロボロの人間なので、面接官の人が言っていた「根性が無い」だとか「使えない」とかいうことも否定できない。なので、「こんなダメな自分の根性を是非とも叩き直してください!プライベートな時間は要りません、人生を全て仕事に捧げます!」っていう感じのスタンスでバイタリティ溢れる方にとっては非常に良い会社だと思う。

けれど、当時の自分、いや、今もだけれど、仕事も大事だけれども何より家庭の時間をとれることが最優先。なので、どんなに高給でも、自分や家族を大事にできないのであれば、それは選択したくない。

結果的に、今の会社を選んで正解だった。少なくとも今はそう思う。現状、給料は正直そこそこだけれど、仕事内容に不満は無いし、残業自体も少ないし、同僚や上司も穏やかで素晴らしくて人格者ばかりだ。
あの時、採用内定欲しさに流れに飲まれず、よく考えて答えを出した自分を褒めたい。

そんな、恐らく誰も何の参考にもならない、おっさんの転職体験記。でした。

実は、恥ずかしながらこれ以外にも、色々と転職活動は経験してるので、機会があればまた今度書きます。