あさぶろ日記

note のほうに書いている記事を保管しているだけです。

正確さはたしかに大事だけれど、時には肩の力を抜いても良いことはあるんじゃないかと思った話。

what3words という、たった3つの単語で、地図上の位置を特定(割り当て)してくれる地図アプリをダウンロードしてみた。テレビコマーシャルで宣伝されて気になっていたのだ。

「一体どんな用途?」というのは置いておいて、使っていて楽しい。3つの単語で、この場所はどこ(3メートル四方で区切った1区画)、というのを特定している。その区画を一つずれただけで、3つの単語は全く異なるものになる。少しそしてこの単語の組み合わせは変わることがないらしい。
↓こんな感じ。これは東京スカイツリーの場所。

画像1

正直、楽しいけれど、何が楽しいのか今ひとつ分からない。でも、どこにでもあるような言葉の組み合わせで、割と細かい位置情報を教えてくれるというのは、どこにでもありそうで、どこにも無かった。

このような仕組みについて全く詳しくないので完全に憶測で言うけど、地図上の特定の場所を表す方法は割と昔から存在していて、たぶん軽度と緯度との組み合わせによる座標値によって「この位置」というのは指し示すことができたと思う。
こんな感じで。(これは私の好きな観光名所)

(35.1182242,135.7709872)

でも、これは限りなく正確な情報であるけれど、使い易いとは言えない。あまりに正確すぎて、融通が効かないし、言ってしまえば面白くない。

じゃあ住所とか所在地はどうかというと、「神田駿河台にあるカレー屋さんでご飯食べようよ」って言われても、「いやカレー屋さん割と多いし、どこだよ」ってなる。「東京都千代田区神田駿河台4丁目だよ」って言われてもまだ微妙に絞れない。番地を細かく指定しないと「ここ」ってのが分からない。その情報をもとにきちんと調べる人ならまだしも、「あ、神田のカレー屋ね、オッケー!」ってなんも考えずにお店に行く人だっている。

以前、こんなことがあった。仕事終わりに、友人と一緒に晩御飯に天ぷらでも食べようという話になった。友人から「日本橋の金子半之助で集合ね。URLはここで・・」と連絡が来たもんで、私は、なんも考えずに店名で検索して検索結果の一番上に表示されてたところに向かって待っていた。しかし、集合時間になっても全然友人は来ない。「まだ?」「いや、もう店の前にいるけど」って全く会話が嚙み合わない。よくよく確認したら、私は「日本橋店」で待っていたけれど、集合場所は「日本橋本店」だったのだ。

その点、この三単語で表しているものは、3メートル四方で区切っているので、お店を特定する限りでは、ほとんど間違えようがない。まぁ店舗の大きさや所在によっては、微妙な位置関係とかもあるかもしれないが。
でも、もし一緒にご飯食べる場所として友人から、

「うわぎ。もくもく。かまきり」ね。

って連絡来たら、私だったらつい検索してしまうと思う。「あっ、エチオピアね!いいよね〜」みたいな。
今はアプリ内だけで確認できるのは場所の特定くらいのようだけれど、この先、他の地図アプリと同じくらい情報が乗っかってきて、経路や施設情報、ストリートビュー的なものが搭載されれば、かなり楽しいなぁと思った。

あ、ただ、余談ですけど、現状の住所や所在地の仕組みでも、個人的に興味深いというか気に入っているものはある。
それは京都の通り名。街自体(市内に限るけど)が碁盤の目状に分割されているから、南北と東西の通り名の組み合わせによって、「ここはどこ」というのが分かる。ものすごい便利。方向音痴な人にとってこのシステムはすごく助かる。道に迷わずに目的地まで行ける。大体の通り名の順番さえ覚えていれば、自分がどこに居るということが分かると、どうやって帰ろうか、というところまで想像できる。本当に素晴らしいシステムだ。

うすうす感づかれているかもしれないが、私は極度の方向音痴だ。だからこそなのかもしれないが、地図を見たり、GoogleMap や GoogleEarthを眺めるのが好きで、だからこのアプリとかも楽しくて仕方ない。一人じゃ行けない(迷うので。普通に近所でも迷います。)分、こうしてアプリを通じて世界が広がるのが、楽しい。

何か物事を積み上げたりきっちり作っていくうえで、正確であることは大事なこと。何よりそういう正確さを求められる仕事はたくさんあるし、「手術で切除する部位ちょっと間違っちゃったけどゴメンね」じゃすまない。
でも、常にあまりに正確すぎても良くない。曖昧だったり、決まってなかったり、フワッとしてたり、ファジーな部分があってもいいし、逆にそういった部分が無いとちょっと疲れる。時と場合によるというか。何が何でもすべてが正確じゃないと・・というのはやはり心は強張るし、めっちゃ神経すり減るしね。

同じように、人間関係やコミュニケーションにおいても、正論だけでもダメで。時には譲歩して、相手に寄り添う気持ちや、折り合いをつけたりする。Yes/No の二択だけじゃなくて、Neither や None でもいいじゃん、たまには。って思ったりします。
ほら、隙のある人のほうが好感持てるのと同じで。違うか。