あさぶろ日記

note のほうに書いている記事を保管しているだけです。

某回転寿司チェーンについて書かれた記事を読んで思った話。

悪口を書くつもりはないです。ほんとに、単なる一意見として、主観的なこと。

読んだ雑誌の記事をざっくり搔い摘むと、そのチェーンは昨今の自動化やデジタルなんちゃらの荒波に対して、自前のソフトや独自の仕組みやテクノロジーで乗り越えようと頑張っている、という内容のことが書かれていた。

たしかに、私も何度もそのチェーンに行ったことがあるし、色々な取り組みをしていて純粋にスゴイなぁと感心することばかりだった。そして、やっぱり人気のあるお店だからなのか、すごく混雑している。それは仕方ない。何故こんなに人気なのかはっきりとは分からないが、今人気のアニメとのコラボなどが影響しているような気がしている。お店に行けば、そのファンと思しき人たちでごった返している。それもそういった戦略であれば仕方ない。今の時代、外食をする人たちだって減ってきているのに、それでもなお、お店に向かおうという人が増えている、そんな求心力は凄まじいと思う。

ただ、実は、私は最近あまりここのお店には行っていない。一言断っておくけれど、これは主観的な意見だし、一般論でもない。私のよく行く店舗に限った話なのかもしれない。
その理由は、私の住む近所には、こことは異なる、他の回転寿司チェーンが少し離れたところにもあり、比較するとそちらのお店のほうが店内も綺麗で、選べるメニューも多くて、鮮度も良くて美味しいと感じるからだ。
嗜好や味覚は人それぞれなので、これは単なる戯言にすぎないのは重々承知。
だけれど、今住んでいる場所に引っ越してから、それこそ冒頭に書いたチェーンのお店には何回も行ったことがあるが、やっぱりなんか、それほど満足しなかったのが正直なところだ。先進的なサービスで鮮度が落ちないようになっていると聞いた画期的なお皿も、手に取っていると寿司ネタは何だか、しなびていた。メニューも、子どもが喜ぶ類のものが思いのほか少なかった(少なくともうちの子たちにとっては)。店内の待合スペースも狭いし、上に書いたコラボ目当てで来ているであろうお客でごった返していて、家族ゆったり過ごせる環境でもなかった。そういった経験が何度かあり、このお店からは、次第に足は遠のいていった。

と、悪口のようなことを書いてしまって申し訳ないが、事業をやるうえではソフト+ハードといったような両輪を同時に回していくことが大事なんだなと痛感した。
この冒頭に書いたチェーンでは、独自の先進技術で業務も効率化できて、アッと驚くような仕組みによって会社のコストも減らせて集客力もアップさせていることは、文句なしで素晴らしいと思うけれど、半面、食事ということを考えたらそのクオリティも高いレベルで維持する必要があって。もしかしたら「全然こっちのほうが旨いよ、お前何言ってんだよ」という人もたくさん居ると思う。これだけ人気なんだし、うちの家族(というか私)がマイノリティなのかもしれない。
でも、我が家は、一組のお客として「そっちより、こっちかなぁ」という選択をした。独自の技術はすごいけど、家の近くにあるあそこのお店に比べると、やっぱり味とか空間が好きなのは、こっちのほうのお店。という選択。現時点では。

それはこの業界に限らなくて、仕組みはきちんと整えました、だけど本業のサービス品質はさっぱりです、となると、お客は離れていくと思う。どちらかだけでもダメで、どちらも推し進めていかないと、競合に勝つのは難しいのかもしれないと感じた。それは自戒を込めて。
企業の事業という面でも、それから、組織内のフロントオフィス+バックオフィスという観点でも。個々人のスキル的な部分でも。たとえば事務系とかであればなら、実務力+サービス力、や、業務遂行力+ホスピタリティ、というか。両立が難しいような、そんな両面をどっちも追及していく、そういった総合力というか。いや難しいけどさ。でも大事なんだと思った。

誤解のないように、一つ言わせていただくと、回転寿司は大好き。どのお店も普通に美味しい。単に、上で書いた具体例は、個別具体的な、特異な例なのだろうし、個人的なスキキライの話だと思う。なので、現状、どれも美味しいのは確か。だからこそ、どのチェーンも素晴らしいと思うので、それぞれもっと楽しく、快適で、美味しくなれば良いなと思う。
他方で、きっとその組織の中で働いているたくさんの人たちの並々ならぬ努力のもとに、このハイクオリティと低価格が実現されていると思うので、それは本当に感謝しなくてはならないと今回感じた。